とりあえず、なんか書きますか。

はてなブログに引っ越してきました、読書メモと日記を不定期に書いていくブログです。不定期なのは、相変わらずです。

靖国問題に思う、国と地方自治体の違い

小泉首相は公的か私的かグレーな線で参拝することにしたようですが、常に公用車を使っていることは変わっていません。もし、小泉首相東京都知事であった場合、公用車で参拝すれば、それは即公務と見なされるか、もしくは、私用に公用車を使ったということで、住民監査請求もしくは住民訴訟の対象になって、必ず負けます。私用に公用車を使ったことによって発生した費用を弁済することになります。
どっちにせよ、監査請求に対応する監査や、住民訴訟に対応する裁判において、参拝が公務であったか私用であったかの判断が示されますので、線引きはとても明確です。


これに対して国の場合は地方自治体と違い、国民が有効に活用できる直接請求権がないので、こういうケースは裁判になります。この場合、国家公務員(首相含む)の違法行為によって生じた損害の賠償を求める裁判になりますが、原告は原則的に敗訴します。首相が神社に参拝することによって国民が損害を受けるかといったら、そんなことはないからです。で、私用か公務かの判断はなんだか分からない傍論に示されたり示されなかったりします(原告は損害がないから裁判が成り立たないという敗訴なので、私用か公務かの判断をする必要はそもそもない)。もし、私用に公用車を使っていたとしたら、それは違法な公金支出なのですが、これを直接国民がどうこうできないのがいまの制度です。


だから、地方分権しましょう。そして、怪しいものは片っ端から監査請求したら良いと思います。あんまり地方分権のメリットって分からないけど、こういうときには分かりやすいんです。マスコミの人は知らないけどね。