とりあえず、なんか書きますか。

はてなブログに引っ越してきました、読書メモと日記を不定期に書いていくブログです。不定期なのは、相変わらずです。

百田尚樹著「永遠の0(ゼロ)」(講談社文庫)

この本に出会ったはほんとうに偶然です。たまたま英会話学校の先生(Native speaker)が日本の本で「エイエンノゼロ」というのが好きだと言う話をしていて、なんとなく印象に残っていたのです。しかし、最近は英会話の予習復習やら英会話に行ったきっかけの…

太田猛彦著「森林飽和 国土の変貌を考える」(NHKブックス)

ずいぶん前に買っていた本なのですが、ばたばたしていて読む機会がなかったので、夏休みの課題図書的に読んでみました。森林に行く訳ではないのですけど、森林と砂浜とがつながっていて、そういう意味では夏休み的な本でもありました。で、感想を: 江戸時代…

北川達夫・平田オリザ「ニッポンには対話がない」(三省堂)

久しぶりに読書メモです。この頃は英会話の準備やら何やらで本を読む余裕がなかったのですが、胃腸炎で仕事を2日間休んでいる機会にちょっと読書をしてみました(お腹は痛いですが…。)。 で、この本ですが、北川達夫さんの講演を聴く機会があり、とても感銘…

冲方丁著「マルドゥック・スクランブル」(ハヤカワ文庫Kindle版)

この本は読んでから既に1ヶ月以上経っていましたが、感想を書くのを忘れていました。同様の本がいくつかたまっているので、ブログを更新するネタとしては良い感じです。 時々ふとSFを読みたくなるのですけど、この本はKindle版がまあまあ安かったのと読者の…

高橋昌一郎著「理性の限界 不可能性・不確定性・不完全性」(講談社現代新書kindle版)

ずいぶん前に読み終わっていたのですが、感想を書くのが遅くなってました。Kindle版が安めだったのでそっちで読んでいます。で、感想ですが、箇条書きで。 選択の限界:民主主義的な選択を行おうとしても、結果は選択方法によって左右されてしまい合理的な選…

村上春樹著「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の旅」(文藝春秋)

とりあえず読みました。Amazonで予約して発売日に届いていたのですけど、週末はしっかり身体を動かすレクリエーションをしていたので、読み終わるのが今になってしまいました。しかし、Amazonのレビューを見ていると賛否両論ですね。こういう賛否両論になる…

黒井千次著「働くということ 実社会との出会い」(講談社現代新書)

久しぶりに読書メモです。新書判だとそれなりに速く読めます(笑)。 夏目漱石の「道楽と職業」についていろいろネットで調べているうちに、この本がお勧めされてみたので読んでみました。この作者のことは知らなかったのですが、いったん普通に就職して15年…

内田樹著「疲れすぎて眠れない夜のために」(角川文庫Kindle版)

久しぶりの読書メモです。最近忙しくて落ち着いて本を読んでいる時間がなく、さらにそういうときに限って本を読む気分にならないので、そんなに長い本ではないのに読み終わるまで時間がかかってしまいました。で、読んだ感想を簡単に3点にまとめると…: 「自…

マイケル・サンデル著:これからの「正義」の話をしよう(Kindle版)

Kindle Paperwhiteでの読書ですが、次はちょっと安くなっていたこの本をチョイスしてみました。まあ、話題の書でもあり前から気になっていたので、良い機会なのかなあという感じでした。 しかし、読むのにはかなり時間がかかりました。なにせ、道徳というか…

重松清「その日のまえに」(文春文庫Kindle版)

Kindle Paperwhiteがきてさっそく電子書籍を試そうと考えて、とりあえず最初に買ったのがこちらの本でした。文庫本が620円に対してKindle版が420円とまあまあ価格差があったのも理由です(笑)。 内容はともかく、Kindle版として読んでみた感想です。 まずは…

伊藤計劃×円城塔著:「屍者の帝国」(河出書房新社)

早世した伊藤計劃氏が残したプロットをもとに、盟友の円城塔氏が書き上げた話題の作品です。19世紀後半のイギリスを舞台に、「もしフランケンシュタインの技術が実際に行われていたら」という世界を書き出しています。とはいえ、私はフランケンシュタインの…

レイモンド・チャンドラー著、村上春樹訳「リトル・シスター」(ハヤカワ文庫)

また村上春樹訳のフィリップ・マーロウです。福岡出張の飛行機とかで読みました。 まあなんというか筋は正直あんまり良くわからなくって、「マーロウがやたらとモテるんだなあ」という印象を受けたというのと、村上春樹ファンとしては「アイスピック発見!」…

大崎善生著:「孤独か、それに等しいもの」(角川文庫)

紀伊國屋書店新宿本店の本のまくらフェアで買った本の2冊目です。本のまくら(書き出し)は、 その八月の日の朝、私は確実に何かを失おうとしていた。 ということです。この書き出しで手にとって買ってしまう私も何かを失おうとしていたのかも知れません(笑…

アゴタ・クリストフ:「昨日」(ハヤカワepi文庫)

この本は紀伊國屋書店新宿本店で先月までやっていた「本のまくら」フェアで手にしたものです。なので、著者も題名も分からずに一行目のみで決めて買った来たのですけど、その一行目は、 昨日、心当たりのある風が吹いていた。以前にも出会ったことのある風だ…

石川幹人:「人間とはどういう生き物か」(ちくま新書)

久しぶりに読書メモ。積ん読をじわじわと解消中です。今回は、題名に惹かれて買ってみた新書です。内容としては、ロボットが人間に近づかない理由から裏返しに人間の意識とはどのようなものかということを考察していくものになっています。で、感想を…。 将…

川上未映子「ヘヴン」

金曜日の二日酔いが抜けたあとの夜に近所にウォーキングに出かけて、ふと駅前の古くからある本屋に立ち寄って買った本です。駅前の本屋ってAmazonとか大型書店とか携帯電話とかのために商売としてはかなり傾いてきているのだろうなあと思っているのです。し…

吉田篤弘「フィンガーボールの話のつづき」

今回も吉田篤弘さんの本。かなり簡単な話なのに、かなりバタバタしていて、読み終わるまでかなり日数がかかってしまった。まあ、それも可なり(笑)。 今まで読んだ吉田篤弘さんの本とはちょっと違って、いろいろなショートストーリーが交錯する内容です。そ…

吉田篤弘「つむじ風食堂の夜」

久しぶりに読書メモ。やっと本を読む精神的余裕ができてきたという感じです。通勤時間が短くなったので、なかなか進まないのですけどね。 で、久しぶりに吉田篤弘さんの本を選んでみました。セレクションのテーマとしては、「のんびり」です。で、読後感をい…

日本再建イニシアティブ「福島原発事故独立検証委員会・調査検証報告書」

久しぶりの読書メモです。買ってから1ヶ月かかって読み終わったために久しぶりになりました。長くかかったのは年度末・年度初めで忙しかったことと、この本の分量が多かったことによります。 しかし、読んで良かったと言える本です。原発事故については日々…

倉橋燿子「いちご2〜5」

娘からの課題図書です。「おとうさんこれ読んで」と言われると弱いのでどんな少女ものでも読んでしまいます(笑)。第2巻から第5巻まで一気に読みました。 少女もののため、内容的には「恋」とか「いじめ」とかそんな内容です。いや、読んでいて違和感がない…

読書メモ:斎藤惇夫「冒険者たち」

読書メモには読書メモだということが分かるように「読書メモ:」と書いてみることにしました。 さて、今回の読書メモは、「冒険者たち」です。こどもの頃に中途半端に見たアニメ「ガンバの冒険」の原作です。 なんで読んだかと言うと、娘の本棚にあったから…

江部康二「主食をやめると健康になる」

高校のときの体重は55〜57kgだったのですが、いまは67〜69kgとしっかり太ってしまったので、半年前から「計るだけダイエット」をしていて、2ヶ月前から毎食にサラダやゆで野菜を食べてからごはんを食べるようにしています。ですが、酒を飲むせいもあって体重…

土屋賢二「ソクラテスの口説き方」

しばらく本を読む精神状態ではなかったのですが、落ち着いてきたのでブックオフで105円の本を探していたところ発見されたので購入しました。 著者のエッセイは週刊文春を買っていたときに読んでいたので、どんな感じなのかとかは事前に知っていました。なの…

森岡孝二「働きすぎの時代」

退院後の診察で「日常生活への復帰OK」が出た後に、ブックオフで購入した本です。先々週に片付け祭りをやってから、本をストックしておける総量が少なめに限定されたため、多くの本は買って読んだ後にストックされずにブックオフに持って行って売ることにな…

児玉教仁「パンツを脱ぐ勇気」

入院中にAmazonに注文して、病院に届けてもらって読み始めて、退院後に読み終わった本です。要は、入院中の本を読む勢いがけっこう速かったので、積ん読の方が足りなくなりそうだったということです。 しかしこの本ですが、良い本ですね。バッファロー・ウイ…

近藤麻理恵「人生がときめく片付けの魔法」

退院後に初めて読んだ本。いわゆるベストセラーなのですが、奥様が本屋で平積みになっているこの本を10分ほど立ち読みして片付けを始めたので、それに影響を受けて買ってきて読みました。ひとの影響を受けやすいタイプなのです。 自宅は家族4人で広さが65m2…

リチャード・ワイズマン「その科学が成功を決める」

入院中に読んだ本8冊目です。この本で入院中に読み終わった本は終わりです。8日間入院して8冊の本を読んだことになります。1日1冊ペースなので、1ヶ月入院していると30冊は読めるんだなあと思いました。まあ、テレビが有料で、インターネットがiPhoneしかな…

村上春樹「神の子どもたちはみな踊る」

入院中に読んだ本7冊目です。これは再読。震災があった後、読まないとなあと思いつつ読んでいなかったので、入院の機会に読みました。レシートが挿んであったので見てみたら、2000年に買ってました。なので、11年ぶりに読んだことになります。で、感想を簡潔…

ジェフェリー・L・クルークシャンク「ジョブズはなぜ天才集団を作れたか」

入院中に読んだ本6冊目です。この本を読んだタイミングというのは、もう点滴用の針が手の甲から抜けていて、ページをめくるのに支障がなくなっていたのと、異物がないので緊張感なく昼寝ができるようになっていたという状況でした。なので、読むのは楽になっ…

倉橋燿子「いちご」

入院中に読んだ本5冊目です。これも娘からの課題図書(笑)。 都会に暮らしていたアトピー性皮膚炎で苦しんでいた女の子が長野県に引っ越して…、という話ですが、なぜか動物や草花と話ができるかっこいい男の子と出会って…という展開になるのでした。で、簡…