吉田篤弘「つむじ風食堂の夜」
久しぶりに読書メモ。やっと本を読む精神的余裕ができてきたという感じです。通勤時間が短くなったので、なかなか進まないのですけどね。
で、久しぶりに吉田篤弘さんの本を選んでみました。セレクションのテーマとしては、「のんびり」です。で、読後感をいつものように箇条書きで。
- 食堂がメインではなく、どちらかというと「エスプレーソ」と「手品」と「風」がテーマでした。このバラバラのエピソードが最後に静かに一つになるちょっとした作りになっているのが素敵でした。
- やはり、狙い通り読むとのんびりします。日常というのは、こんな感じで進んでいくのが良いのかなと思うのでした。
- 読み終わると「エスプレッソ」が飲みたくなります。
ということで、「内容に感動した!」とか「引きこまれた」とかはないのですけど、感情の起伏が引き起こされないからって小説として優れていないわけじゃない、と思える本なのでした。
- 作者: 吉田篤弘
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/11
- メディア: 文庫
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