とりあえず、なんか書きますか。

はてなブログに引っ越してきました、読書メモと日記を不定期に書いていくブログです。不定期なのは、相変わらずです。

重松清「その日のまえに」(文春文庫Kindle版)

Kindle Paperwhiteがきてさっそく電子書籍を試そうと考えて、とりあえず最初に買ったのがこちらの本でした。文庫本が620円に対してKindle版が420円とまあまあ価格差があったのも理由です(笑)。
内容はともかく、Kindle版として読んでみた感想です。
まずは最初の電子書籍ということで、「iPhoneiPadの透過光と違うE-inkの反射光で読んでみよう」「電池ももったいないし」という基本線で、バックライトをオフにして、反射光で紙の本と同じようにして読みました。
その結果ですが、まずは「普通に本として読めたなあ」という感想です。反射光だと目が疲れないというのは本当だと思いますし、「本」として内容に集中できるところもばっちりでした。とりあえず合格です。
一方、E-inkはその特性として、ページ切り替えのときに簡易切り替えだと前の表示の履歴が残るので、定期的に全画面リフレッシュ(全画面黒→白にして履歴を全部消す)をしないといけないのです。で、確か6ページに1回ぐらいのリフレッシュがかかっていたと思いますが、リフレッシュ後はすごく綺麗な字なのですけれども、その後、簡易切り替えの度になんかちょっとボロっとした感じになるのが気になりました。とはいえ、毎ページをリフレッシュにすると黒白の切り替えで目がしばしばするので、しょうがないのかなと思いました。ここはちょっとマイナスですね。
とはいえ、とりあえずKindleに本を入れておけば持っていき忘れることもないですし、端末も軽くて反応も良いので、総合的に見るとなかなか良い感じです。「これは良いものを買ったなあ」と思いました。
で、肝心の本の内容ですが、ただの短編集なのかと思っていたら最後に並列だった糸が少し絡んでいくという感じが意外でした。本当は絡んでいなかったはずの糸が絡んでいくような感じでちょっと強引な感じもありますが、それはそれで糸が少しだけ絡むところが控えめで良かったと思いました。
多くのひとが避けては通れないものを具体的に描きながら、優しい視点でそれを描ききっているところが良いのかなと思いました。

その日のまえに (文春文庫)

その日のまえに (文春文庫)

さて、次はKindleでなにを読もうかな。