森岡孝二「働きすぎの時代」
退院後の診察で「日常生活への復帰OK」が出た後に、ブックオフで購入した本です。先々週に片付け祭りをやってから、本をストックしておける総量が少なめに限定されたため、多くの本は買って読んだ後にストックされずにブックオフに持って行って売ることになるということに気づきました。なので、買うなら場所をとらない電子書籍か、それとも買ってすぐ売ってもそんなに損しない古本、ということになったのでした。
しかし、この本は買ってから読むのに時間がかかりました。というのも、先週がかなり忙しくてストレスフルになりなかなか本を読む気が起こらなかったのでした。でも、この本の中身も読むとうんざりさせられる内容だったからというのもあります。「働きすぎ」の実態がかなり悲惨だったからです。働きすぎていて、それでも仕事をしなきゃならない朝の通勤時に「働きすぎの悲惨な実態」を書いている本を読むとどうしようもなくうんざりするのでした。
まあ、でも読みましたよ、ちゃんと。感想は簡単に以下の通り:
- 私も30代だが、30代の働きすぎは悲惨な状況だというのがよく分かる。この30代が子育ての中心なのだから、少子化が止まらないのも納得できる。
- 日本で残業が山ほど行われるのは、弱い規制が原因であり、それは法令も弱ければ規制官庁も弱いというけっこうどうしようもない状況だということが理解できた。
- もともと人間というのはもっとナマケモノな生き物で、週に2〜3日ぐらいしか働かないのが昔からの生き方だというのを知ってびっくりした。そういう生活って、なんか良いなあと思ったりした。
もともとここ数年忙しすぎて定時に退社しないで夜遅くまで残っていることが多くて、その分こどもたちとふれあっている時間が犠牲になっていると強く感じていたのでした。なので、この本を読んで、「残業しないで早く帰ろう」というのをなるべく実践しなくては、と思ったのでした。なにせ、こどもが親になついてくれる時期というのはそんなに長くないので、いまのうちにたくさん遊ばないと自分が後悔するなあと。
しかし、仕事が多くて「ワークライフバランス」の研修に行けないのはどうにかしてくれ〜(笑)。
- 作者: 森岡孝二
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/08/19
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