とりあえず、なんか書きますか。

はてなブログに引っ越してきました、読書メモと日記を不定期に書いていくブログです。不定期なのは、相変わらずです。

児玉教仁「パンツを脱ぐ勇気」

入院中にAmazonに注文して、病院に届けてもらって読み始めて、退院後に読み終わった本です。要は、入院中の本を読む勢いがけっこう速かったので、積ん読の方が足りなくなりそうだったということです。
しかしこの本ですが、良い本ですね。バッファロー・ウイングという一つのテーマを軸にして、著者の思いがたっぷり詰まった内容を、心の動きをそのまま飾らない書きっぷりで書いていて、そして最後はシンプルな「パンツを脱ぐ勇気」の大切さにつなげていくことで、とてもすてきな本になっていると思いました。
日本人論になっている部分もありまして、そこも強く共感できました。家でも話したのですが、僕が見るところ、日本人はデフォルト設定がオープン・マインドではないんですよね。いや、こどもの頃はオープン・マインドがデフォルトなのですが、オープン・マインドを良しとしない社会に慣れて行くうちにデフォルト設定が変わってしまっていっていると思うのです。自分の思いや考えを率直に表に出さないで、その場の秩序に合わせようとしている(いわゆる「空気読み」ですね)ことが多い社会になっているのかなと。
一方で、僕の限られた知識がベースですけれども、欧米は「私はこう考える」というのを隠さずにぶつけ合う社会であって、デフォルト設定がオープン・マインドなんだと思うのです。そういう「考えや思いをぶつけ合う」社会だからこそ、多様な人々が共に暮らすということに(ベストな解決ではなくても)妥協点を見いだせるのかなと。そういう方が、多くのひとにとってきっと楽なんじゃないかと、僕は思うのです。
なので、本書のメッセージと言うのは、僕の中にはかなり強くヒットしました。ということで、これからは「パンツを脱ぐんだ!」をなるべく実践して行きたいなと思ったのでした。
多くのひとに強くお薦めする本です。

パンツを脱ぐ勇気

パンツを脱ぐ勇気