岩手山に登りました。
だんだん登山メモと化しているこのブログですが、今回は10月4日に登った岩手山のメモを書きます。
親戚の結婚式で岩手に行ったついでに、10月4日(日)に岩手山に登ってきました。岩手山はいろいろ登り口があるのですが、今回はガイドブックの一番前に乗っていた馬返しから登りました。関東近辺の山と違い、あまり電車とバスのアクセスがないので、レンタカーを前日に借りて、当日は朝5時に親戚の家を出て、馬返しの登山口に7時前に着いて、そこから登山開始です。前日は雨でしたが、当日は晴れの予報でしたので、足場はちょっと悪くても、良いチャンスなのでスパッツを装着して登山です。下の写真は馬返しの登山口から見た岩手山ですが、頂上付近にはかなり雲がかかっていました。
で、岩手山ですが、この登山口は一合目から八合目までは頂上はあまり見えないのですが、各所各所に案内が出ていて登山道としてはかなり整備されている感じでした。また、タイミング的にはちょうど紅葉の時期で、下の方は紅葉を楽しみながら急登、という感じでした。
六合目あたりからは樹木が低くなってきて、眺めが良くなります。雲が近いですね。
そして、八合目に出るといったん平らになり、そこに避難小屋があります。
この八合目で平らになったところですが、ちょうど稜線に出たところでして、西からの風をまともに受けるところでした。当日は風が結構強く、稜線に出たタイミングで「寒いな」と思って慌ててレインウェアの上を着たのですが、汗をかいていたところで強い風に吹かれて、さらに気温が低くてかなり身体が冷え切ってしまった感じになりました。避難小屋に着いて慌ててレインウェアの下にインシュレーション(haglofsのバリヤージャケット)のウェアを着込んで着れるものは全部着たのですが、身体が冷えて風も強くてちょっとそのまま登るのは無理かなあという感じでした。避難小屋の気温を見たところ…
なんと1度。これは寒いわけです。ということで、避難小屋の中にとりあえず入り、お湯をいただいてコーヒーを入れ、持ってきた無印良品のバウムを食べて暖を取ること30分。ようやく身体が温まったので、そこで登山再開としました。
外に出てみると、頂上がよく見えました。まさに火山、という感じ。
しかし、数日前に初冠雪だったということで、その影響が残っている感じでした。植物にはちょっと氷が張り付いていたり。
頂上に向かって登ったものの、上に着いた頃にはガスってしまい、西からの強風とガスでかなり厳しい天候。
とはいえ登っている方も大勢いるのと、暖をとってしっかり着込んだので寒くはなかったので、「まあまだいけるのかな」と判断し、風を受けるものをなるべく減らすため、ストックは折りたたんで、姿勢を低くして山頂までなんとかたどり着きました。
証拠写真を撮って三角点にタッチしたら即リターンしました。で、ちょうど下まで下りようとしたタイミングで光が差してきたので、ちょっと待ってみると、少しだけガスがなくなったので、なんとか火口を見ることができました。本当に「火山」という風景でした。こういう火山に登ったのは初めてなので、しばし感慨に耽ったものの、風も強いので早めに退却しました。
後は降りる一方でした。風が強いので、持ってきたラーメンを調理するのは諦め、行動食とおにぎりを下山の途中に食べながら下りました。下山の際は旧道を通ったのですが、ずーっとガレ場をひたすら下り続けるルートでした。早く降りれるのは良いのですが、足は結構疲れました。
そして下山口には14時に到着。往復7時間のスピード登山になってしまいましたが、とりあえずはしっかり登って帰ってきたぞ、という感じです。
その後、地元の温泉に入って体を温めた後、盛岡駅前でラーメンを食べて、東京に戻りました。はやぶさで盛岡から上野まで2時間10分しかかからないのにびっくり。大変速いですね。
今回は、10月の初めということと2000mちょっとの山ということで、そんなに厳しくないのかなと思って登りましたが、ちょっと風が強くて雲が出るだけで相当厳しいということを学んだ登山でした。東北恐るべし。とはいえ、念のためと思って持って行ったhaglofsのバリヤージャケットが大変効果的に保温してくれて、いったん暖をとったあとは寒さをあまり感じずに登れたので、これからの季節は御守りとして常時持って行くべきということが分かったのが収穫でした。ただし、ニット帽がなくて頭が寒かったので、その辺りも荷物リストに加えようというところでした。こうやって、自分用の登山の持ち物がだんだん洗練されていくんだなあというように思った次第です。
いろいろ勉強ですね。