シルバーウィークに八ヶ岳に登りました(Day 2)
八ヶ岳登山の2日目です。今日がクライマックスの南八ヶ岳四峰の縦走です。写真がかなり多めの記事になっています。重くてすみません…。
大変ラッキーなことに、天気は快晴。行者小屋で6時に朝ごはんを食べ、頼んでおいたお弁当を受け取って、7時にスタートです。スタート時点から子供達はハイでした。後ろは最初に登る阿弥陀岳(2805m)です。
1時間ほど樹林の中を登っていくと、中岳のコルに出ます。ここでバックパックをデポして身軽になって阿弥陀岳に登ります。
阿弥陀岳までは岩場の連続です。子供達にとってはアスレチックの延長なので、楽しくてしょうがないようで、どんどん登っていきます。
登ること30分弱で阿弥陀岳の山頂(2805m)です。眺めが素晴らしい山でした。
雲の上から見える富士山。父はこの光景を子供達に見せたかったので、ひとり感慨にふけっておりました(笑)。なお、北アルプスもしっかり見えて、今後の目標も示せたかなと。
で、阿弥陀岳をどんどん下りて、中岳のコルでバックパックを回収し、赤岳に向かいます。赤岳はしたからみると切り立った岩場のすごい山に見えて、子供達に、「あの岩場を登るんだよ〜、どこを登るんだろうね〜」とか適当なことを言って楽しんでました。
実際のところは、切り立った岩場の南側を回って登っていきます。人気の山なので結構人が多く、すれ違いなどのために渋滞気味なのでした。とはいえ、そんなにすごい待たされるわけでもなく、だいたいコースタイム通り(阿弥陀岳から1時間20分)で登れたので良かったです。
そして、南八ヶ岳の主峰、赤岳山頂(2899m)です。ちょっと東側から雲がかかっていたので、眺めは阿弥陀岳ほどではなかったのですが、これで本当に「八ヶ岳に登ったよ〜」と言えるなあとちょっと安心。
赤岳は大変人気のある山で、あまり山頂が広くないこともあり、お昼ご飯を食べる場所を探すのにちょっと難儀しましたが、なんとか場所を見つけて、行者小屋から持ってきたお弁当と、マルタイの棒ラーメンと野菜の味噌汁を作って食べました。子供達にとっては、「登山=山の上で食べるラーメン最高」という風に位置付けられていますので、父は期待を裏切らないよう、ラーメン調理係として働いたのでした。
そして、次は横岳に向かいます。横岳がこの縦走の一番の難所です。例えば、下の写真のような切り立った崖のトラバースだったり、岩場だったりが連続したルートになってます。なかなか緊張感のあるルートなのですが、赤岳直登ですぐ降りる人たちはあまり通らないので、時間をかけてゆっくりトライできるのが良かったです。でも、子供達は楽しくてどんどん行ってしまうのでした(笑)。
この日は八ヶ岳の西側はきれいに晴れていて眺めは大変良かったです。山に来ないと、こういう眺めは味わえないので、これが山登りの良いところだなと思います。子供達も、森林限界よりも上に出ると眺めがすごく良いことを実感していました。
で、そのあとも岩場を登ってようやく横岳山頂(2829m)。ここで14時で、予定の時間よりだいぶ遅れているのでやや焦る父でしたが、子供達は大変楽しんでおりました。
そのあと、本日の最後の難所のトラバースを通過します。これを通ればあとは難所がないので、無事通過できて一安心でした。
トラバースを通過してすぐに硫黄岳が見えます。稜線は打って変わってなだらかできれいでした。この辺りから岩場、難所続きのコースを歩ききったみんなに疲れが見え始めますが、硫黄岳を登らないと下山できないので、もうひと頑張りです。
そして登ること30分で硫黄岳山頂(2760m)。広くて石ころばかりの山頂でした。で、みんなに元気を出してもらうため、ちょっと時間をかけてコーヒーブレイクでお菓子を食べまくりました。
そして、いままで登ってきた山を見ながら、暮れる日との競争でどんどん下山しました。写真に写っているのは阿弥陀岳(右)と赤岳(左)。最後に登ってきた山を一通り見れて、このコースは本当に良いなあと思いました。
宿泊する赤岳鉱泉についたのは17時でした。もう1時間ぐらい早く着ければ良かったのですが、明るいうちに無事に下りてこられたので良かったのかなと。で、すぐにお風呂に入って、夕ご飯。夕ご飯はかなりのご馳走でした。ビール最高!
この山小屋はお風呂もあるし食事もすごいし、雑誌や本や漫画のライブラリーがすごく充実していて大変良かったです。子供達はそのあと漫画やら本やらを読みふけって過ごしました。
このDay 2は結構ハードなコースだったのですが、子供達も楽しみながらしっかり歩ききってくれました。毎週スイミングに行ったりしてくれていて、しっかりと運動しているのが良かったなあと思うのでした。また、今回、家族全員で八ヶ岳ということで、こういう高い山に来るのが初めての家族にとって、「登山とはこういう感じ」というイメージが決まってしまう機会だったのですが、本当に幸運なことに天気は最高で、「美しい山並みの中で稜線を歩いていく」という楽しみを味わってもらえたことは、このプランを計画した父としては大変嬉しいことでした。ということで、「もう、明日は雨でもOKだ」とか思いながら眠ったのでした。