山行(丹沢表尾根縦走・塔ノ岳)
ちょっと息子を自分の趣味の世界に引きずり込もうという考えで、10月の頭にあった息子の9歳の誕生日にモンベルのトレッキングシューズをプレゼントしまして、今日、そのトレッキングシューズの出番ということで、丹沢表尾根縦走コースに行ってきました。
このコースは、就職する前に1回一人で登ったことがありますが、途中の眺めも良い上に塔ノ岳という大変眺望の良いところが目的地となっていて、「山に登ったなあ」という実感があるコースです。そして、途中に鎖場などもあって、子どもにとってもなかなか楽しいかなという思いがありました。で、趣味に引きずり込むなら、子どもが「山登りって楽しいね!」と心から思ってくれるコースが良いなあということもあり、家からはちょっと遠いのですが、息子と初めて二人で登るならこのコースしかない、ということで選んだのでした。
朝の6時に家を出て、8時18分秦野駅発のバスに乗り、ヤビツ峠から登り始めます。バスに乗っている時間が45分とちょっと長いのですが、ヤビツ峠までバスで上がってくれるので、渋沢側の大倉から登るよりも登りが厳しくないのも良いところです。
ヤビツ峠からしばらくは車道を歩きますが、一度登り始めると、二ノ塔まで一気に標高差400mぐらいを登ります。そこからは表尾根を縦走するので、最初の登りがきつく、そして後は景色を眺めながら登って行くというルートなので、まあ距離は14.3kmと長いですが、なんとか息子でも大丈夫かなという目論見でした。
しかし、登ってみると、完全に雲の中でした。残念ながら、尾根を縦走している間の景色は楽しめなかったのでした。
一方、鎖場については、目論見通り大変楽しんでくれました。「最高に楽しい!」とのこと。こういうところは頭も身体も一緒に使うので、子どもにも良い刺激なんじゃないでしょうか。と言いつつも父親の方も楽しんでおりましたが(笑)。
そして、歩くこと4時間、8kmを踏破して午後1時30分に塔ノ岳に着きました。幸運なことに頂上付近は雲の上になっていて、雲海の向こうに富士山が見えました。大変素晴らしい景色でした。
で、頂上でお昼ご飯。家族4人でハイキングに行ったときから「山のてっぺんで食べるカップラーメン最高!」と子どもたちは言ってましたので、今回もカップラーメンです。そして、さらに息子に喜んでもらえるよう、フリーズドライのカルボナーラパスタも隠し球に用意して、お湯を沸かして食べたのでした。ちなみに父親の方は汗をかきすぎてどうしてもビールが飲みたくなり、山小屋でビールを買って飲んでおりました。
そして、景色を楽しみながら、ちょっとお昼寝をし、大倉まで6km下りました。頂上で撮った写真です。ちょっと1500m弱の丹沢とは思えない景色でした。
降りた時には日没後で、持って行ったヘッドライトが役に立つような時間になってしまい、行程的にはちょっと出発が遅いのと昼寝が長過ぎたあたりが反省点ですが、山登りの面白さを息子には楽しんでもらえたんじゃないかなと思いました。これで好きになってくれると良いなあと思う父親でした。
ちなみに、今回は前日、前々日と飲み会だったこともあり、荷物を少しでも軽くするためにカメラはiPhone 6 Plusだけにしました。色の出とかは5D mark IIには敵わないのですが、それなりに写るし、登山地図のアプリを入れておけば現在地の標高も分かるので、なかなか軽快に使うことができました。後は山用のケースがあれば良いかなあと思ったりした今日でした。